自作PCのススメ

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ドスパラソフマップなど、自作PCの各パーツを取り扱っているショップは数多くありますが、ノートPCの方がいい、とか、Macがいい、という人以外のデスクトップ派は、これを機に自作PCにチャレンジしてみましょう。決して難しくありません。

 

1)自作PCとは

メーカー等の既製品ではなく、(PCを構成している)各パーツを自分で選び、PCケースの決められた位置にはめ込んだり、コードを接続したりすることで、自分だけのPCを作ります。ノートPCの自作もありますが、デスクトップPCほどの進展はないため、ここではデスクトップのみを対象にします。

 

2)何を買えばいいのか

必要なパーツは以下です。

 

1. PCケース

いわゆる筐体です。この中にCPUなどの各パーツを組み込んでいきます。様々な大きさや形、アルミケースや中身の見える透明なアクリルケース、半分程むき出しのものまで多種多様あります。

市販のPCケースには、ケースとマザーボードを繋ぐ配線が標準で付いてます(中古ケースには付いてないこともありますので、ご注意を)。この配線は何かというと、電源やハードディスクのREDや、USBから伸びているものなので、これをマザーボードに繋げないと、REDが点灯しませんしUSBも反応しません。当然この配線(+基盤)も売ってますので、ケース自体も自分で作りたいという人であれば、この線も買い揃えてください。

また、PCは起動すると熱を発しますので、ケースを自作しようと考えていらっしゃる方は冷却を考慮する必要があります。

 

 

2. マザーボード

後述のCPUやグラフィックカードを取り付ける基盤です。購入する基盤においては、いくつか注意点があります。

・CPUはIntel製(Core i7など)か、それともAMD製(ZenやK12など)か

・購入するCPUのソケットは何か(Intel製でいうと、LGA1150など)

・PCケースの対応しているマザーボードの種類(フォームファクタ:ATXなど)は何か

・オンボードグラフィックス(CPUの内蔵機能)を使うのか、別途グラフィックカードを使うのか

その他は、前述の様にメモリをどれだけ搭載したいのか、とか、メーカーとかマザーボードの性能などで決めます。上記の検討が難しいようであれば、店員さんに相談するのが一番です。

 

 

3. メモリ

データを一時的に保存すために必要なのがメモリですが、簡単に言うと、これがないとPCが動きません。CPUやマザーボードに対応したメモリ(の型番)を選びましょう。また、どれだけの容量のメモリを搭載できるのかは、後述のOSの種類によって変わります。重い作業(ゲームなど)であれば、容量は多めの方がいいでしょう。また、基盤との相性というのもありますので、可能性は低いとは思いますが、必ずしも取り付けたメモリが動作するとは限りません。そのため、相性補償(相性が合わなかったら交換することができるなど)をつけておいたほうがいいかもしれません。

関連記事:Windows OSでサポートされている最大物理メモリサイズは?(ITmedia @IT)

 

 

4. 内蔵ハードディスク(HDD)

データを保存するためだけではなく、OSもハードディスクにインストールする必要があります。高速で静音なSSDもありますが、そこまでこだわりがないのであれば、大容量で安価な内蔵ハードディスク(HDD)で十分だと思います。念のため、S-ATA(Serial ATA)接続のものであることを確認しましょう。

 

 

5. グラフィックカード

ディスプレイに表示させる為のパーツですが、CPUの内蔵機能を使用する場合は必要ありません。ただ、インターネットや事務作業レベルに限った話であり、デザイン等やゲームなどの画像処理が必要な場合は、できるだけあった方がいいでしょう。高額なものは当然性能が良いのですが、消費電力もその分多く、メモリなども相応の容量のあるものを考えないといけなくなります。当然、CPUも高性能のものが必要になります。参考になるかどうかわかりませんが、別記事で書いたエミュレータにおいて、PS2のエミュレータであれば、GeForce GTX 650 Ti位(価格でいうと大体1.5万円前後)はあったほうがいいとされるので、ファイナルファンタジーなどのオンラインゲームなどであれば、それ以上(GTX960や980など)が必要とされます。予算などもあると思うので、値段・性能等を検討して選ぶことをお勧めします。また、中古のグラフィックカードも勿論ありますが、特に型が古いものは個人的にはお勧めではありません。

 

 

6. 光学ドライブ

DVDやBlu-rayなどのディスクを読み取るドライブです。内蔵型であれば、DVDは1,000円位で手に入り、Blu-rayも安いものだと6,000円台から売っています。これもハードディスクと同じように、S-ATA(Serial ATA)接続のものを買うようにしましょう(といっても、これしかないんですが)。基本的には1台でいいと思います。

 

 

7. 電源ユニット(ATX電源)

これがないとPCに電力が供給できません。普通に使うのであれば、400W程度でいいと思いますが、足りないと感じる場合は、600W位のもので十分良いのではないかと思います。パッケージには「80PLUS認証電源」のプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズ、スタンダードという表記があり、すごく簡単に言うと、消費電力と発熱の性能のランクを表しています。当然プラチナが高性能で、スタンダードは価格が安いが普通、ということになります。詳しくは下記の関連記事をご覧ください。

また、経験上の話ですが、購入した電源ユニットから何本か出ているコードのうち、先端が8ピン(EPS12V)のコードの長さが短く、マザーボードの接続箇所に届かなかったり、ぎりぎりだったりしてコードがピーンと張った状態になるので、延長ケーブルがあった方がいいかもしれません。

 

関連記事:これからの電源ユニットのトレンド「80PLUS認証電源」とはなにか?(ASCII.jp)

 

 

8. SATA(シリアルATA)ケーブル

DVDなどのドライブと内蔵型ハードディスクの個数分のSATAケーブルが必要です。このケーブルで、これらとマザーボードを繋げます。おそらくどのパーツにも付属はしないと思うので、別途購入が必要です。

 

 

 

9. OS(オペレーティングシステム)

これがないと意味がありません。現在はWindows10ですが、安定と信頼のWindows7は、ネット上で探せばまだ売ってると思います。基本的に製品版ではなくDSP版になりますので、自作PCのパーツを購入するときに一緒に買えば、問題はありません。

また、windowsOSにどうしてもお金を払いたくないようであれば、Linuxでいいと思います。むしろお勧めです。各Linuxのサイトからイメージファイルをダウンロードし、DVDなどに焼いてインストールディスクを作ったり、Linuxの種類によってはUSBに入れるという手間はありますが、無料で使えます。コマンドを打つ必要もありますが、操作は他のOSと似ていますし、Linuxで使用するソフト・アプリケーションもほとんど無料です。Linuxも難しそうだということであれば、ChromeOSもいいのではないかと思います(といっても、これもLinuxなんですが)。

 

 

10. その他のパーツ

・冷却ファン

市販のケースにも1つは付いていると思いますが、心もとないようであれば、もう1つあったらいいかと思います。安価なので、余裕があれば。

・キーボードとマウス

これがないと入力ができませんので、忘れないように。必要に応じてマウスパッドも。

・PCモニタ

これがないとみることができませんので、これも忘れないように。

・スピーカー

これがないと音が出ませんので、当然これも忘れないように。USB接続のものであればすぐ使えますが、Bluetoothであれば、PCのUSB差し込み型のBluetoothのアダプタが必要です。

・サプライ関連

液晶モニタ用クリーナーやエアダスターなど。埃やゴミなどの定期的な除去をしたほうがいいでしょう。

 

 

一通り必要なパーツを挙げましたが、自作PCの醍醐味の一つに「作る楽しさ」があります。

 

市販のパーツから好きなものを購入して組み上げていくだけでも楽しいですし、中には過去のゲーム機を筐体にしている強者ものもいます。用途に応じてパーツを入れ替えたりできるので管理やメンテナンスがしやすいですし、パソコンのこともよくわかるようになります。買ったばかりの電源ユニットが原因不明のスパークを起こし、マザーボードをひいひい言いながらいじったこともありましたが、それを上回る楽しさがありました。

正直、今まで自作PCなんて興味がありませんでした。面倒くさいと思いましたし、コスト面で言えば、中古でもそこそこ性能の良いものが比較的安くで売っているので、わざわざそれよりもお金を出して自作をしなくてもいいと思っていたんですが、一度やってみたら、今度はメーカー既製品に全く興味が持てなくなり、今では3台目を作ろうとしています。

 

その気になれば1万円台、2万円台で作ることもできます(ほとんど中古パーツになりそうですが)。実際に作っていく工程を、機会があれば掲載したいと思います。

 

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